【域外:品川用水】の写真展(と、品川歴史館の企画展)

■品川生まれ…

品川在住のフォトグラファー

渡邉茂樹さんの写真展

「品川用水の面影‐古地図でたどる、かつての水路‐」

が、

2022年1月21日(金)~2月2日(水)

戸越銀座フォトカノン〔東京都品川区戸越2-1-3〕

で開催されているとのことです。

戸越銀座で写真展「品川用水の面影」 区内在住の写真家が古地図手掛かりに - 品川経済新聞 (keizai.biz)

フォトグラファー渡邉茂樹「品川用水の面影」 | しながわ観光協会 (shinagawa-kanko.or.jp) 

■やはり…

品川用水は、三田用水と逆に、本流部〔外堀・大堀・本堀〕よりも分水〔内堀〕しかもその末流部が面白そうなことがよくわかります。

【追記】

2022/01/28に行ってきました。

「三田用水研究仲間」への報告メールをご紹介しておきます。

各位

 小坂先生からご教示いただいた、戸越銀座での写真展「品川用水の面影」展。
  *詳細は、下記の当方のブログ
    https://mitaditch.blogspot.com/p/blog-page_23.html
   からのリンク先。とくに
    https://shinagawa-kanko.or.jp/featured/shinagawayosui/
      をご覧ください。

 開催が、来週水曜日2日までですので、今日昼から行ってきました。

 幸い、撮影者の渡邉茂樹さんも会場におられ、1時間弱ですが楽しい時間
 を過ごせましたし、リンク先のトップタイトルの、古戸越川の苔むした蓋つ
 き暗渠のラージサイズのプリントは魅力的です。

 ところで、

 私が会場に行った折、大井町にある品川歴史館
 https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/jigyo/06/historyhp/hsindex.html
 の学芸員の方が来ておられ、聞いてみると、偶然なのだそうですが、来週
 末の2月5日(土)から3月13日(日)の間、同館で、企画展「品川用
 水」が開催されるとのことでした(AM9~PM5 月曜休館)。

【追記】企画展告知
展示・講座|品川区立 品川歴史館 (city.shinagawa.tokyo.jp)

 パンフレットの裏面(添付します*)をみると、どこかで見たことのある絵
 図があり、この「普通水利組合沿革之図」も(昭和4年版でしょうが)展示
 される由。

 これは、行ってみる価値がありそうですので、お報せしておきます。

               きむらたかし@三田用水

*著作権の関係で、パンフレットを表示できないので、著作権が消滅している
 ことが確実な「普通水利組合沿革之図」だけを転載。












【追記】

2022/02/18午後に時間を作って同展に行ってきた。週末は一気にまとった時間が取れるので、家で仕事に集中することが多いのに対し、午前中だけに用件が入っていたこういう日の方が時間が取りやすいため。

ちょうど、昨年秋頃から、それまでに集めていた資料を読み始め、品川用水について「何がわからないのかが、わかり始めた」この時期に開催された企画展示は大変ありがたい。

収穫は、全く予想外だったものも含めいくつかあったが、それらは、今後、既存のページへの追記や、新たなアーティクルの形で、ご披露することにして、ここでは、会場で無料でもらえる「プチ図録」の話。

先の、渡邉さんの写真展のときに学芸員さんからうかがったときは、図録を発行する予定がないとのお話だったのだが、この「プチ図録」、この種の無料配布されるものは、A3二つ折りで展示解説に止まるものが多いのだが、これは、A4サイズを8枚はぎしたA1版の裏表、内容も情報の大盤振る舞い。

何よりも、有難かったのは、先の沿革図のラージサイズの図像があることで、持ち帰って600DPIでスキャンしてみたところ、これまでの展覧会のパンフレット裏面の同図を1200DPIでスキャンした画像では読み取れなかった、細かい文字まで読めてしまう。

実は、橋や悪水吐に付記されている、村名と橋を通る往還名だけでもきちんと解読したい(これができると、絵図ではあるが各ポイントの距離感を頭の中で調整できる)と、カメラで接写してきた(撮影禁止の展示物・場所にはその旨の表示がある)のだが、漢字の下に小さく振られた文字が「々」なのか「ゝ」なのか「之」なのか「ノ」なのか(どれも文脈上有りうる。「翻字」というほど面倒な作業ではないが、これらの識別には結構手間取る)の識別には多少は役だったものの、あらかた無駄に終わったことになる。

なお、解読結果は

三田用水研究: 【一部域外】「品川用水・三田用水 普通水利組合沿革之圖」の文字解読作業 

に反映済み。

 もう一つ、このプチ図録の収穫は、

(A1版状態に展開して表紙のある面を、「表面」とすると)

・「品川用水 全体図」〔表面〕

・「品川用水(水路図)」〔裏面〕

の掲載地図2図にある。

どちらも、これまで「有りそうで無かった」*もの。とくに、全体図のような流路全体を一覧できる地図というのは有用で、境の取水圦から大井町の南端がA3版ノビ・サイズにに収まるので、早速、スキャナでPDF化した。

*先行研究」でも

  • 「世田谷の河川と用水」では、世田谷区内のみ
  • 渡部「図解・武蔵野の水路」では、境の取水圦から三鷹市を経て千歳船橋駅やや北方まで
  • 渡部「品川用水における水利施設(品川区内)遺構の残存状況調査」では、世田谷区と品川区の個別の解説で、流路の全体図はない
  • 「品川用水『溜池から用水へ』」(品川区教委・刊)の付録地図は品川区内限定(大井地区についてはさらに限定的)
  • 品川区まちづくりマスタープラン のp.7/8
    https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/ct/other000039000/006shiryou1(004)dai2syou1-ayumi.pdf
    も、品川区内の概況に止まる
 という状態だった。

今後は、PDFのコメント機能を使って、主要なポイントをプロットして行こうと思う。



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